シナリオの終止符   サジ
思いの魂を木々に、赤く染まるメッセージが北から手渡しに、葉を染める、 その美しい使者は、恵みと哀愁を連れてくる。 恋は、いつも秋でした。 切ない、秋風が人恋しく成るせいでしょうか。 恋の主役のお誘いは決まって秋なのです。 身構える秋風と紅葉の火が、堰かせるのでしょうか。 そして何時も唆し、囁く使者は、短命なシナリオを提示しサイコロを振る。 ゴールに届か無い、振り出しに戻るしか無い恋。 秋の空に翻弄され、恋の駆け引きはその人の意思では、無く、 秋の使者のシナリオに、駄目だしを繰り返されてるだけなのだと
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