ツバメ     パンチ



ヒュ〜〜〜、ぬける様な青空を何かが飛んでいる。
あれ?なんだろう?
黒いスーツを着た紳士の様なすがた。
ツバメである。

まだ、朝晩涼しい、イヤまだ寒いとも感じていたのに
もう五月、初夏になっていたのである。
そういえば、田んぼの蛙もやかましいくらいに合唱していたし、
遠くの山では、カッコウの歌も聞こえてくる。
木々も両手を伸ばして、新緑の葉をいっぱい茂らせていたのである。

ツバメが来ると人々は、田植えの時期です。
ツバメたちは、新居を造るのに大忙し
めまぐるしいくらいに飛び交っている。
見ていると飽きないくらいだ。

しかし、年々飛来する数が少なくなってきている。
今から十数年前は、あちらの軒先にもこちらの軒下にも
いっぱいの巣があったのの・・・
最近は、新しい巣を作っている所を見るのが珍しいくらい
人間が、農薬などを多用するあまりに自然環境が変わり
生態系にも少なからず影響が出ているのです。

また、以前の様に空いっぱいにツバメの姿を見る事は、
出来るのだろうか・・・
地球は、人間の物だけではないのだから、
もっと大切にしなければいけない。

ヒュ〜〜〜、今日もツバメは、青空を飛び交っている。




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