ところが、ポッカリ君は 山の向こうで ねむっていて、手がみを読むこ
とができません。
きせつは秋。ポッカリ君はねむくて ねむくて しかたがないのです。
ポッカリ君が ねむっていることを知らない ボッちゃんは、
「どうしてポッカリ君は、おへんじをくれないのだろう・・。 」
と、やきもきしていました。
まちきれなくなった ボッちゃんは 秋風のピューンさんに たのみました。
「ポッカリ君のようすを見てきてください。 」
「おやすい ご用さ、池のボッちゃん。 」
ピューンさんは ぴゅんぴゅん ふいていきました。
山をこえ、野をわたり、こずえのかれ葉を ちらしながら。
ポッカリ君は 青空のベッドの中で、のんびり お昼ねのまっさい中でした。
「ポッカリ君、おきて! 」
ピューンさんは、ぐるぐるまわりながら 声をかけました。
「う〜〜〜〜〜〜〜ん。 」
「おや、ピューンさん。 」
「ポッカリ君、ずいぶん よくねむっていたね。 」
「なんだかこのごろ、ねむくって ねむくって。 」
「一度 ねちゃうと、なかなか おきられなくなっちゃうんだよね。 」
「ところで、ビューンさん、何か用じ?? 」
ピューンさんは、これまでの いきさつを 話しました。
「おやすいご用さ。 」
と、ポッカリ君も答えました。
「こまったときは、おたがいさま。ケロちゃんには、いつも楽しい歌をきかせ
てもらっているからね。 」
そう言ってグ〜ンとむねをそらせたかと思うと、
「フン!!! 」
雨です。たくさんの雨が あたりいったいに ふりはじめました。
ボッちゃんは見る間にいっぱいになり、やがて水は小川となってあふれ出しま
した。
ちょうどそのころ・・・
ペリカンさんは、ケロちゃんのおばあちゃんに たのまれたお手がみとおかし
を くちばしの中に だいじにおさめて、とんでいました。
「いそげ、いそげ。おたんじょう日のパーティにおくれるぞう。」
ペリカンさんは一生けんめい とびました。
そうです。
今日はケロちゃんのおたんじょう日だったのです。
おばあちゃんは、思いました。
「ケロちゃんの事だから、きっと自分の誕生日を忘れているんじゃろうなあ。
いつも、だれかのしんぱいや せわばかりして。本当に、やさしい子じゃ
から。」
ピューンさんとポッカリ君のおかげで、ボッちゃん はドージョちゃんをぶじ
に、ケロちゃんのおうちまで はこんであげることができました。
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