第25巻「囚われた宝の戦い」を読んでいただいてありがとうございます。
作者の朝倉玲です。
ついに過去の真実が明らかになりました。
シリーズが始まったときからずっと思い描いていた場面でしたが、実際に書いてみたら、想像以上に壮大でシリアスになりました。作者自身が、久しぶりに読み返して、思わず「ふぅ」と……。どうやら息を詰めて読んでしまっていたようです。
レオンの力を借りて再び闇大陸に向かったフルートたち。
彼らはめまぐるしく入れ替わる「エリア」を越えながらパルバンに向かい、謎の男女やハーピーと出会って、一緒にパルバンに踏み込むことになります。
闇大陸やパルバンの設定は、ファンタジーよりSFに近いかもしれない、とも思います。私は学生時代にはSF小説を書いていたので、闇大陸は懐かしい感覚でした。
この先、物語は最終決戦へと突入していきます。文字通り「フルート」シリーズの終盤です。十数年間書き続けてきた長い長い物語も、いよいよ終わりに近づいています。
真実を知ったフルートたちはどう行動するか?
セイロスは? ロムド国を中心とした同盟軍は? そして、ダークホースのランジュールは?
この後も、最後の最後まではらはらしながらお付き合いいただけたら嬉しいです。
次は第26巻「飛竜部隊の戦い」になります。
リニューアルに際して、過去に発表した外伝がいくつか省略されましたが、外伝の内容は本編内に取り入れてあります。
2020年5月7日