第24巻「パルバンの戦い」を読んでいただいてありがとうございます。
作者の朝倉玲です。
今回の話は読み返しと修正に時間をかけたので、公開が少し遅くなりました。
物語の大きな流れは変わっていませんが、場面の順番を入れ替えたり、キャラクターの台詞を変えたりしています。
小説を書く方は経験的にわかると思うのですが、作者は書いている最中や書き上がった直後には、作品の全体がよく見えていません。それが、一定期間おいてから読み返すと、読者と同じような一般的な視点が持てるようになって、自分の作品を客観的に読めるようになります。
今回はかなり久しぶりで「フルート24」を読み返したので、直したほうが良い場所がたくさん見つかった、というわけです。より読みやすくなっていると良いのですが……(大汗)
さて、物語はいよいよシリーズのクライマックスにさしかかりました。闇大陸のパルバンは、私がシリーズを書き始めたときから目指していた場所です。
ロムドを中心とする同盟軍とセイロスとの戦闘も、ますます激化しているし、これまで謎だったこともどんどん明らかになってきて、物語はシリアス度を増していきます。
でも、フルートたちはあきらめません。
困難に出会ったり、思いがけない事実にぶつかったりして、とまどい立ちすくんでも、じきにまた前へ進み出すのが彼らです。
彼らと一緒に歩きながら、彼らの冒険と戦いの行く末を見届けていただけたら幸いです。
次の作品は、外伝26「レオン」になります。
2020年5月2日