第22巻「二人の軍師の戦い」を読んでいただいてありがとうございます。
作者の朝倉玲です。
いや~、書いた書いた! よく書きました!
この作品を書いてからもう5年以上たっているのですが、今読み返してもやっぱりそう思います。
「フルート」シリーズは毎回激しい戦いが繰り広げられますが、その中でも特に大がかりで本格的な戦闘が繰り広げられた回でした。
ファンタジーを書くのに様々な資料や考察が必要なことは、これまでも何度か書いてきましたが、戦闘も描きたいのであれば、やっぱりそちらの知識が必要になります。
孫子の「兵法」は文庫本の縁がすり切れるくらい読みました。まあ、素人にも理解しやすいように書いてある本でしたが。
人間の心理をしっかり把握し、地形、天候、自軍の装備、敵の実力、様々なものを冷静に分析して総合判断し、どういう形で戦いを進めるのが自軍に一番有利になるのか……それを考えて全軍に実行させることができる人物が、軍師です。
メイの天才軍師チャストと、平和主義なのに先天的な軍師の才能を持つフルート。二人の軍師の真っ向勝負は、どちらに勝利の軍配が上がるか。はらはらドキドキしながら読んでいただけたら幸いです。
その一方で、キースとアリアンの関係にも進展が……? 戦争ばかりでは味気ないと思ったので、二人のロマンスにもスポットを当ててみました。
こちらにもちょっぴりドキドキしていただけたのなら、嬉しいです。
2020年4月20日