第2巻「風の犬の戦い」を読んでいただいてありがとうございます。
作者の朝倉玲です。
この巻では、いよいよヒロインが登場します。
ロムドの隣国エスタや、魔法使いが住む天空の国も出てきて、世界が少しずつ広がり始めます。
フルートたちも少し勇者らしくなってきたかもしれません。
そして、この巻からぐっと人物描写が増えてきます。
寝物語で語っていた頃にはそれほど深く考えていなかったのですが、書き直しをする際にそれぞれのキャラクターの過去を考えて、どんな経験をしてきたか、その結果どんな想いを抱えているかを、少し丁寧に描いてみました。
人の性格というものは、その人が持って生まれてきたものと、育ってきた環境や経験によって、次第に形成されていくものだなぁ、と書きながら改めて思っていました。
私は親なので、子どもに対する自分の姿勢みたいなものも振り返らされたり……。
今回のサイトリニューアルでも、第2巻はほとんど修正しませんでした。それを始めると、全巻通して手直しすることになって、物語を先に進められなくなりますので。
ただ、天空王の話し方だけは、この後の設定に合わせて少し修正しました。このキャラクターは、当初はおじいちゃんに近いおじさんというイメージだったのですが、少し若返ったようです(笑)
強力な闇の敵に果敢に挑んでいく子どもたちの物語。
私はとても楽しんで書きました。読んで一緒に楽しんでいただけたら幸いです。
今回のあとがきは短めですが、これにて。
2020年3月11日